2階建のビル工場の屋上に木造のご自宅があるお住まいで、子供がうまれるので増築して少しでも広くしたいとのご要望でした。
増改築を繰り返してきたというご自宅の建物で、そこに4.5帖増築して広くしたいとのことでした。
基礎工事
鉄筋コンクリート造の工場の屋上ですので、防水塗装がされています。
そこに増築するために、まず基礎打設工事から始める必要があります。
工事前
物置としていろいろ物を置くスペースとしてお使いでしたので、移動して増築スペースを確保します。
型枠設置
基礎工事に入ります。
建物を建てるときには必ず必要ですね。
まず、型枠を設置します。
次に、型枠にコンクリートを流し込みます。
建物土台を固定するアンカーボルトもこのときに埋め込みます。
流し込み完了です。
このまま、コンクリートが固まるまで一週間待ちます。
基礎打ち工事では、階下が工場ですので、漏水(雨漏り)などはもってのほか。基礎職人と綿密に工法を打ち合わせ、検討しました。
結果問題なく工事を終えることができました。
基礎工事後
さて一週間たちました。型枠を外していきますよ〜。問題なくできているかな!?ドキドキ!!
ちゃんとできていました。
基礎の完成です。
基礎の内側に水がたまるので(勾配のため)、レベルを調整するために特殊なモルタルで調整しました。
防水塗装
足場架設
次に本工事に入る前に、足場架設します。
地上での工事ではなく3階に工事をするので、転落等の危険を防止するのと、作業効率のためです。
本工事
さて、いよいよ本工事に入ります。
既存屋根
まず屋根を一部撤去して増築にそなえます。
次に軒を短くカットし、破風を新しく造作します。
そしてここからが大工さんの腕の見せ所!
基礎に土台を作り、柱を立てて、壁を作り、壁にコンパネを貼って…と工事は進んでいきます。
そして3日後!
大工さんの仕事が早く助かりました。大工さんありがとうございます!
そして屋根。
屋根はガルバリウム材で葺きました。
実はこの屋根の設計にも苦労しました。
屋根には勾配(傾き)をつけなければいけません。
当初屋根材はコロニアル瓦を考えていましたが、コロニアルにすると勾配が思うように取れず、居住空間の天井が低くなってしまい、圧迫感が出てきてしまいます。
そこで屋根職人と検討し、新築一戸建てにも良く使われている『ガルバリウム鋼鈑』を採用することにしました。
ガルバリウム鋼鈑にすることで、一寸勾配(10cmごとに1cm降下)でも雨漏りもしないので、お客様も安心して住んでいただけると思います。
外壁(サイディング)
次に外壁を貼っていきます。
次に軒天の塗装です。
仕様材料:NICHIHAモエンサイディング
内部仕上げ
最後に内部仕上げですね。
分かりにくいかもしれませんが、内部の天井は勾配天井になっています。
内部収納棚です。
扉を付けると圧迫感が出るので扉は付けたくないとのご希望でした。
そのかわりにカーテンレールを取付け、しまえるようにしました。
仕様材料:NODA製フローリング材/幅木材
最後に
工事中は写真では伝えきれないこともたくさんありました。
例えば、突然のゲリラ豪雨で何度も工事が中断したり、熱中症になりかけたり…といろいろありましたが、工事にたずさわった職人さん、大工さん、電気職人さん、屋根職人さん、左官職人さん、塗装職人さん、皆さんのおかげで、お客様から『大満足!』との一言を聞くことができ、大変嬉しくなりました。
そして私が一番感謝したい方はやっぱり『お客様』です。私共にお声をおかけいただかなければ、いまのこの気持ちもないのですから……。
K様、心から感謝しております。ありがとうございました。