建物の敵、湿気の怖さ

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こんにちは!千葉のリフォーム営業田中です。

今、弊社近くのS様宅の水廻り交換工事を行っているのですが・・

きっかけはキッチンの床がフカフカで、いつ床が抜けてもおかしくなく危険な状態でしたので、ここに住んでいるお祖母様の為にも古いキッチンも含めて何とかしたいとのことでした。
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それに伴い、お風呂はタイル張りの在来工法で、冬はとても寒く浴槽も深いのでユニットバスへ交換。
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トイレは手摺を付けてシャワー便座付きに。急な階段にも手摺を設置ということで工事スタートしました。

築30年以上の建物なので、それなりに想定外な事も考慮しておりましたが。

まず、お風呂を解体すると基礎の上に載っている大事な土台部分が4本の内の3本が腐って形を成していませんでした。
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原因はシロアリでなく、タイルのひび割れ部分から水が回って腐らせていたようで酷い状態でした。
今回、この工事を行ってなければ、大きな地震で浴室が崩壊した可能性もあるのです。
怖いですね。。。

左官をした後に土台を調達して大工さんが交換しました。 
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1本、形がある程度残っていた土台は当て木での対処をして、無事ユニットバスは完成。
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次にキッチンと脱衣所のフカフカの床は、床下を拝見したところ根太や大引きはしっかりとしており、下地の合板が湿気を帯びて、根太と根太の間の部分が長年の荷重で柔らかくなっておりました。
S様宅はキッチンに隣接してお風呂があるため、湯上りの湯気が主な原因だと思われます。
これに対してはコストも考え、上から合板を重ね張りしてクッションフロアで仕上げました。
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キッチンを解体した部分の壁面も殆どが湿気で腐っており、石膏ボードを張り直ししました。
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そして最後にキッチン天井材のジプトーンも塗装の予定でしたが、これも湿気を帯びて経年劣化で塗装した
その夜に剥がれてきてしまい、結局薄ベニヤを張りクロス仕上げに変更しました。
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今回、湿気で土台、壁材、天井材と全てやられていましたが、工期も余裕をみて組んでいましたので
適切な対応が取れました。

築古の木造住宅のリフォームは、こういったケースを念頭に置きリフォームしなければなりません。

また、リフォームしなければ分からず、見えないところで酷い劣化となっていることも考えて、手遅れになる前に対応しましょう。