不動産会社さんからのご依頼で、賃貸マンションの一室の退去後のリフォーム(壁・天井の内装)をさせていただくことになりました。
当初は内装工事の依頼でしたが、気になるところがあり床下をのぞいてみたら、床下全体に3cmくらい水がたまっていました。
全体的に浸水していましたが、利用できるところは使用しようとしたのですが、想像以上に傷んでいたため、全面改修(スケルトン工事)することになりました。
漏水の修理と復旧工事
全てを一旦解体し、漏水箇所を探す作業に入りました。
調査の結果、浴室内のトイレの排水管のつなぎ目からの漏水でした。
その後、たまっている水を除去し、躯体のコンクリートを乾燥させ、カビも出ていましたので、防カビ・防臭の薬剤をまき、7日間の養生ののち、一度クリーニングをしました。
問題の排水管は、鉄管だったため老朽化でさびてしまい、継ぎ目のところがもろくなっていました。
取り替えにあたって、サビがこない、腐らないものにしてほしいとのご要望から、給水・給湯管を強化ポリエステル管に取り替え、ガス管も鉄だったのを強化チューブに取り替え、排水トラップと排水管も塩ビの管に変えました。
養生
入口、マンション入口をきちっと養生します。
居室1の状態
居室2の状態
キッチン(DK)の床
床が腐朽しています
キッチン
キッチンは120cm幅のミニキッチンでした。
ガスコンロ、換気扇も取り替えます
換気扇はスイッチを入れるとすごい音!台風並(?)にゴゴゴーーーッという音が…。
浴室
浴室は1.1m×1.5mのサイズのユニットバスで、トイレが設置されている「三点ユニット」と呼ばれるタイプです。
かなり汚れていますね…。
漏水箇所の特定
漏水箇所を探すために、解体します。
2室の床と間仕切りを解体撤去しました。
浴室の床下に取りかかったところで、…水が。発見です!
漏水は浴室の床下からでした。
漏水箇所が判明したので、この後、全体の解体に入りました。
浸水して腐朽した建材や配管の写真です。実際目の当たりにするとショッキングですね。
老朽化は必ずおこることですので、やっぱりメンテナンスやチェックは必要ですね。
そんな時は田中までご連絡ください!!
配管の新設工事
全ての床と間仕切りを解体撤去し、配管の新設工事に入ります。
全面改装工事
漏水の問題が解決したところで、本工事に入ります。
床・天井・壁の下地工事をします。今回は軽量鉄骨を使用しました。
浴室の組み立て
間仕切り造作
完成写真
玄関
居室
元々2DK(4.5帖×2部屋とDK5帖)だったのを、1Kに変更しました。狭い部屋が2間あるより、広い部屋が1間あったほうが、ニーズがあるとの判断からです。
クローゼットを設置し、完了です。
浴室
浴室とトイレは別にし、洗濯機置場もあらたに造作しました。玄関は広めにし、玄関収納を多くしました。
キッチン
キッチン周辺の床は、クッションフロア(CF)を貼り、水に強い作りに。
居室は暖かみのあるフローリングにしました。
トイレ
元々は浴室の中にありましたが、別にしました。
浴室の隣に造作しています。
洗濯機置場
ベランダにおいて使っていましたが、スペースをとり部屋の中で使うようにしました。
最後はハウスクリーニングで、全室を掃除し、新築みたいになりました。
オーナー様からも、「漏水にはびっくりしたけれど、最後まできれいにしていただいてありがとうございました。」と喜んでいただけました。
新しく住まわれる方は最高ですね。私が住みたいくらいです!
ありがとうございました。