年数も経って老朽化してきたお風呂をなんとかしたいとお問い合わせいただきました。
浴室
もともとの浴室が、鉄筋コンクリート建の角にあり、柱厚みの分を利用して出窓のような作りになっていました。
その出窓を気に入っており、同じ作りのものをご希望でした。
しかし、他社さんに相談したところ、出来ない、といわれたそうです。
私の方で何とかかなえて差し上げたかったので、一から設計を考え、造作で出窓を実現することにしました。
商品の標準設計にはない形になりますので、出窓部分の下地を作るところから始めました。下地の木工事をしっかりやり、防水パネルを組み立て、コーキングをして仕上げました。
商品選定は、その出窓にも対応でき、なおかつご高齢のお母様のために段差が少ないもの、ということで、TOTOの『スプリノ』(1坪タイプ)を採用しました。
漏水
システムバスを組み立てる前に、既存の浴室を解体したのですが、開けてびっくり!!床下に10cm以上水がたまっていました。
そのため、システムバスの組立の前に水を抜く作業から入らなければいけませんでした。
水が抜けた状態で漏水箇所を探した結果、浴室の排水トラップと排水塩ビ管のつなぎ目からの漏水であることがわかりました。
鉄の部分がさびて、塩ビ間とのつなぎ目に隙間が出来、そこから漏水していたようです。
コンクリートに水が浸透していましたので、それを乾かし、さびている箇所を補修して、やっと本題のシステムバスの組み立てに入ることができました。
長年水が漏れていた様子でしたが、1、2階のテナント部分に漏れていなかったので、しっかりしたビルで良かった、と感心した次第です。