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はじめにY様から全面リフォームのご相談をいただいた時のご要望は、『今の家を活かしてリフォームする』という内容でした。
『今の家』とはお父様が建てられた家で、その思い出をこわすことなく、ところどころに面影を残してほしいということでした。
また、市街化調整区域で新築することができないということもあり、フルスケルトンリフォームをすることになりました。
ちょうどご相談いただいた時期に同じ花見川区内で全面改装の現場がありましたので、そちらにご案内したり、INAXやTOSTEMなど、メーカーのショールームに何度となく行き打ち合わせをしました。
『南欧風の家』というテーマでご希望をいただいていましたので、雑誌やカタログなどからイメージをふくらませて、プランを作っていきました。
リフォーム後はご夫妻とお母様でご一緒に住まわれるとのことでしたので、将来のことを考えて全室バリアフリーにしました。
また、家族間のコミュニケーションを大事にするために、廊下にあった階段をリビングの中に移動。家に帰ってきたら家族がいるリビングを必ず通るようにし、将来お子さんが『ただいま』も言わずに上がってしまうようなこともないように設計しました。
階段の部分は吹き抜けにし、開放感を出しました。
一階居室〜階段
2階居室、バルコニー
主寝室のウォークインクロゼットです。
いわゆる納戸ですが、シャンデリアを付けて「納戸」というイメージは違う明るい雰囲気にしました。
棚はこれから用意されるとのことです。
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施工中はこんな感じでした。
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2階のもうひとつの居室は 将来子供部屋として使う予定のお部屋です。
かわいい照明がついています。
築30年で、耐震基準が改訂される前の住宅でしたので、耐震補強もしっかり行いました。
リフォーム前は総合評価が0.66(1.0未満は大きな地震で倒壊する危険がある)でしたが、1.0〜1.5まで強化し、将来大きな地震が来ても安心なお住まいになりました。

キッチン
キッチン空間のリフォームです。
キッチンにはINAX『イスト』255cmの対面式を使い、リビングダイニングを見渡せるようにしました。リビングで遊んでいる子供さんを見守れます。
正面タイルは奥様のこだわりのメキシカンタイルを貼っています。
浴室
トイレ

洗面空間
2階の洗面台にもお施主様の支給品を付け、天井付近にワンポイントでエコカラットのブリックを貼っています。
この工事をやっていて一番印象に残ったのは、ご夫婦に新しい命が誕生したことです。
最初の打ち合わせの時はまだおなかもそれほど大きくなく、子供がいるのかな?と思うくらいでしたが、2週間に一度ぐらいの打ち合わせのたびにどんどん大きくなって、工事中に無事生まれてきました。
新しい命を新しいお家で迎えることができて、ご夫婦も大変よろこんでおり、担当者としてもうれしく思っています。